こんにちは。コスメコンシェルジュ&管理栄養士のMr.Beauty(@MrBeauty2019)です。
目次
ナイアシンアミドの効果
ナイアシンアミドはビタミンB群の一種で「ビタミンB3」と表記されていたり、医薬部外品では「ニコチン酸アミド」と表記されることがあります。
商品によっては「リンクルナイアシン」というのもあります。
ナイアシンアミドには幅広い効果があり、代表的なものが以下のものになります。
シワ改善
ナイアシンアミドで一番有名な効果は「シワ改善」です。
シワ改善効果は2018年に厚生労働省に認められているお墨付きの効果なんです。
ナイアシンアミドが皮膚にある「線維芽細胞」に働きかけて、コラーゲンを増やすことによって、肌を持ち上げ、シワが改善されます。
美白
シミの原因となる「メラニン」を周りの細胞に引き渡すのを抑えることで美白効果を発揮します。
この美白効果も厚生労働省から承認された効果です。
バリア機能・保湿
肌のターンオーバーを促し、セラミドの産生を促進することでバリア機能を高めてくれます。
抗炎症
医薬部外品の「肌荒れ防止成分」として配合されることもあります。
炎症細胞や炎症性サイトカインの抑制作用により、ニキビや酒さの改善が期待されます。
https://twitter.com/kanae_skin07/status/1465270964711616513?s=20&t=AV3MvdNP3-XSD0lGvacgmw
この商品は記事後半のナイアシンアミド配合量ランキングで出てきますよ~。
抗酸化・抗糖化
酸化とは酸素がくっついて、状態が悪くなることです(金属が錆びたり、野菜の変色など)。
ナイアシンアミドにはこの酸化を抑制して、皮膚を若々しい状態に保つ効果があります。
糖化とは、肌の中で余った糖がタンパク質と結びつきAGEsという老化物質を作り出した状態のことです。
AGEsは褐色なので肌もくすんでみえてしまいます。
ナイアシンアミドは糖化したコラーゲンを減少させる効果があります。
毛穴改善
皮脂の分泌を抑える作用があり、それにより毛穴の開き改善の効果が発揮されます。
シワ改善と美白は厚生労働省の承認済みの効果で、アンチエイジングにはもってこいの成分です。
ナイアシンアミドの効果が出る配合量は?
ナイアシンアミド配合の化粧品がたくさん発売されていますが、上で述べた効果を発揮するにはある程度以上の配合量が必要です。
では、どのくらいの濃度がよいのでしょうか?
皮膚科医の小林先生の見解ではナイアシンアミドは「2~5%」がよいそうです。
これはほんとその通り。効果はある程度の濃度でプラトーになるし高濃度でかえって刺激などの肌トラブルになりえます。
— 小林智子【皮膚科医】 (@kobatomo_1) May 17, 2021
・ハイドロキノン:4〜5%
・アスコルビン酸:10〜20%
・ナイアシンアミド:2〜5%
この辺りの成分は論文ベースでも適切な濃度が分かっています。特に海外製のものには気をつけて。 https://t.co/FkuLxZSUvS
韓国コスメは配合濃度を表示している商品が多くあります。
そこでナイアシンアミドの配合濃度が判明している商品を集めました!
ナイアシンアミド配合量ランキング
私調べでは、ナイアシンアミドの配合量が20%のものがありました。
ここでは私が持っている化粧品でナイアシンアミド配合量をランキングにしてみました。
小林先生のおっしゃるっとおり適正濃度が「2~5%」だとすると、1位の「NZセラム」と2位の「ナイアシンアミド10% + 亜鉛1%」は濃すぎるので、他の化粧水や美容液で薄めて使うのがよさそうですね。
私は両方そのまま使っていて特に刺激は感じませんが、「ナイアシンアミド10% + 亜鉛1%」で刺激を感じるとの声はちらほら見ます。
https://twitter.com/nainai10045/status/1228957346035986433?s=20&t=AV3MvdNP3-XSD0lGvacgmw
https://twitter.com/asahidesita/status/1210415041964462080?s=20&t=AV3MvdNP3-XSD0lGvacgmw
ナイアシンアミド配合量が不明のコスメ
ナイアシンアミドの配合量は不明ですが、配合されていることをしっかり表記しているものを集めました。
ナイアシンアミドはビタミンCと併用不可なのか?
ナイアシンアミドとビタミンCの「併用は不可」と言われていますが、実際どうなのでしょうか?
著名人の意見を参考に、私なりの見解を述べさせてもらいます。
https://twitter.com/dr_uehara/status/1402802336787943424?s=20&t=AV3MvdNP3-XSD0lGvacgmw
https://twitter.com/kazunosuke13/status/1219146170565423104?s=20&t=AV3MvdNP3-XSD0lGvacgmw
https://twitter.com/mimitan090909/status/1251807024314081282?s=20&t=AV3MvdNP3-XSD0lGvacgmw
私の考えでは、
『ナイアシンアミドかビタミンCのどちらかが高濃度でなければ併用は大丈夫。どちらかが高濃度であれば避けた方が無難』
と考えています。
確かに、実験室でビーカーにビタミンの粉とナイアシンアミドの粉を水に溶かして数日放置すると、反応して黄色い結晶になります(体験済み)。
ですが、これはナイアシンアミドとビタミンCの2つの成分だけが存在する極めて密で特殊な環境です。
肌の上でここまで濃いナイアシンアミドとビタミンCが長時間、密に接触する環境にはなりませんが、高濃度すぎるのは肌への刺激が強くなる可能性が高い点で避けた方が安心です。
それでも心配な方は、朝は「ビタミンC主体」、夜は「ナイアシンアミド主体」みたいなケアでいいと思います。
ナイアシンアミドの副作用・注意点
私の調べた限り、ナイアシンアミド配合の化粧品使用による副作用はほとんどないようです。
ただ、配合量の所で話に出ましたが、濃度が濃すぎると刺激を感じたりすることもあるようです。
なので、安心して使うには濃度が高いものは「2~5%」の濃度になるように化粧水などで薄めて使ったり、この「2~5%」濃度内(ランキング3位以下)の商品を使うのがいいと思います。
まとめ
ナイアシンアミドの効果と配合量ランキングを紹介しました。
とりあえずナイアシンアミドをスキンケアに取り入れておけば、シワ・美白・バリア機能強化、ニキビ・毛穴など大体の肌悩みに対応できます。
注意点としては、配合量がしっかりしているもの(ランキングの商品など)を使わないとせっかくの効果を取り逃がしてる可能性があります。
まずは1品ナイアシンアミドコスメを普段のスキンケアに取り入れてみてはいかがでしょうか?
最後までお読みいただきありがとうございました。
参考になりましたら嬉しいです。
Mr.Beauty