化粧品は毎日使うものなので、学んだことがすぐに実践できるのが嬉しいです。
少し長いので、前編と後編に分けて解説します。
化粧品検定受験に関する記事はこちら
目次
日本化粧品検定とは?
化粧品に関する幅広い知識を身につけることができて、文部科学省からの後援を受けている検定試験です。
レベルは3級、2級、1級とあり、3級はネットで無料で受けれます。
本記事では3級について掘り下げます。
日本化粧品検定3級受かった!合格証書嬉しい!3級はスマホで無料で受験できるから皆もやってみて⇒https://t.co/memyXLF94s pic.twitter.com/TqkBkZe53B
— あつまる@聞き耳美容健康ライター (@atsumaru_cosme) February 2, 2019
化粧品検定3級の合格証書が届きました♪美容薬学検定を受けようと思っていましたが、化粧品検定の方が深く広く学べそうなので、化粧品検定受けることにします。しかもいきなり1級目覚まします!コスメコンシェルジュにもなりたいなー٩(ˊᗜˋ*)و模擬試験ほしいので2月中に申し込みます。 pic.twitter.com/6jbBIkASsd
— あつまる@聞き耳美容健康ライター (@atsumaru_cosme) February 21, 2019
日本化粧品検定3級の出題範囲
3級の問題は、「まちがいがちな美容知識」に関するもので、全人類に知っておいてほしいないようです。
問題集は販売されていません。
日本化粧品検定3級の内容を学ぼう
ここからは具体的に化粧品検定3級の内容をサクッと解説していきます。
1級、2級は問題集はありますが、3級は問題集がありません。
クレンジングの基本
・クレンジングは洗い流すものなので、長時間肌に乗せるのはNG!クレンジングでパックもNG!!
・クレンジングは肌の摩擦にならないように、商品記載の適量を守る
・指先だけでゴシゴシ擦ってはダメ!
手のひら全体を使って優しく伸ばす
・クレンジング後もごしごしふき取るのはダメ!
タオルで肌を押さえるように拭く。
洗顔の基本
・洗顔料は泡立ちで選ぶのではなく、洗い上がりがしっとりするものを選ぶ
・洗顔料の保湿剤は洗い流すので、基本意味はないが、「油分(ワセリンやビーズワックス)」や「セラミド」を配合したものは、潤いを失いにくくする研究結果あり。
・固形石鹸は肌に優しくはない。むしろ洗浄力が高い。
・水洗顔では皮脂は落ちない。朝も洗顔料を使う必要あり
・皮脂が残ったままだと、ニキビやシミ、くすみなど肌老化の原因となる
・お湯の温度は32度~34度と少し冷たく感じる程度がよい。40度前後だと必要な潤いまで流れてしまう
・洗顔は「泡で洗う」。泡を転がすようにくるくると優しく
化粧水の基礎知識
・使用量
100円玉~500円玉くらいが目安。
メーカー推奨量もしっかり確認
・つけ方
洗顔後ならべく速く付ける。
手のひらで優しく押さえるようにする。
すぐに乳液やクリーム使ってふたをする
・入浴後、スキンケアをしない状態で10分以上経過すると入浴前より肌が乾いた過乾燥状態となる。
30分経過するとさらに肌が乾燥した状態となる
・コットンパックの注意点
10分以上置くと逆に乾燥してしまうことあり。
コットンは十分に潤っている状態であることが大事。
乳液・クリームの基礎知識
・乳液やクリームの役割
人工的な皮膚膜になり、うるおいをキープする「エモリエント効果」がある
・乳液とクリームの違い
乳液はみずみずしく皮膚によくなじむ。
クリームは油分が多く、エモリエント効果が高い
美容液について知る
・美容液の定義
化粧水とは異なって、粘度があり、保湿期のとともにクリームや乳液のようなエモリエント効果をもつもの
・美容液はトラブル予防に使う
美容液は肌悩みやトラブルが起きた時に使うというより、トラブル予防に使うのがおすすめ
・注目の美容3成分
①幹細胞コスメ
肌のターンオーバーを促進したり、コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸を作り、肌にハリを与える成分が入っている
②セラミド
角層の細胞間脂質の主成分。
肌からの水分が蒸発するのを防ぐのでセラミドが少ないと乾燥する。
また、肌バリアを強化する。
セラミドには天然由来の「動物性セラミド」「植物性セラミド」、
合成由来の「ヒト型セラミド」「疑似セラミド」の4つがある。
③ココナッツオイル
ココヤシから採れる油。ココヤシやヤシ油と言われている。
酸化しずらい油で成分表示としては「ヤシ油」「ココイル~」「コカミド~」と表記されているもの
勘違いしがちな肌悩みの対処法
・ニキビはつぶしてはいけない。
美容クリニックや皮膚科では面皰(めんぽう)圧出というニキビ表面に小さな穴を開けて、
面皰圧出器で毛穴に詰まった角質、皮脂、汚れなどを押し出す治療がある
・肌を冷やしても毛穴は小さくならない
肌を冷やすと一時的に毛穴は収縮しますが、体温ですぐに戻ります。
・気温と皮脂分泌量の関係
気温が上がると皮脂量も増加。
皮膚温度が4度上がると皮脂量は2倍になる。
逆に皮膚温度を下げれば皮脂分泌量が抑えられる。
・美白コスメでシミは治らない
美白成分はメラニンが作られる働きを抑制するので「シミ予防」として使う。
定着したシミを消すことは難しい。
・コラーゲンは内部まで浸透しない
コラーゲンは分子が大きく、肌内部まで浸透しない。
肌表面の保湿効果はあるので、乾燥による小じわを目立たなくする効果はある。
・コラーゲンを小さく分解したナノコラーゲン、浸透型コラーゲンは肌に浸透する場合もある
スペシャルケアに関する素朴な疑問
Q:パックは長時間のせるべき?:
A:NO!商品記載の規定時間を超えると、シートパックが乾き始めて、逆に肌の水分を奪って乾燥する可能性あり
Q:マッサージはできる限り長時間やる方がいい?
A:NO!時間が長すぎたり、力の入りすぎ、リズムの早すぎなどで、摩擦による炎症が起きる可能性あり。
クリームやオイルを塗って滑りをよくして、力を入れず、脈拍と同じテンポで行う。
お手入れの基本順番
Q:美容液を重ねる時は?
A:「水分の多いもの→油分の多いもの」。「さらっとしてるもの→とろみのあるもの」
Q:美容オイルを使うタイミングは?
A:美容効果を高めるには化粧水の後に。肌を柔らかくするにはスキンケアの最初に。
潤いキープ目的ならスキンケアの最後に
Q:収れん化粧水を使うタイミングは?
A:皮脂分泌を抑制し、肌を引き締めたい時はスキンケアの最後に。
美容効果を高めたい時は、洗顔後すぐ。
スキンケアに関する素朴な疑問
Q:防腐剤は入っていない方がいい?
A:防腐剤がないと雑菌が繁殖するので、なくてはならないもの。
配合上限が決められていて、安全性が認められた量だけしか配合されていません。
Q:無香料ってにおいがないこと?
A:「無香料」「香料フリー」というのは「香料」が入っていないこと。
「においがない」といことではない。原料には特有のにおいを持っているのがあるので、その場合は「無香料」でも原料臭を感じます。
「無香性」「ノンパフューム」とあれば、「においがない」ということになります。
Q:アルコールって肌にどんな影響があるの?
A:化粧品で言う「アルコール」は「エタノール」のこと。
エタノールを配合することで、清涼感や防腐効果、安定性向上が可能です。
ただし、敏感肌の方は刺激を感じたり、乾燥を感じることもあります。
Q:食べてよいものは、すべて肌に良い?
A:そんなことはありません。天然成分でも紫外線の影響を受けたりします。
化粧品原料は不純物を取り除き、精製度がかなり高くなっています。
Q:「アレルギーテスト」済みであれば、アレルギーの心配はない?
A:アレルギーテストを実施するのも人数は限られるので、すべての人がアレルギーを起こさないというものではない。
Q:赤みの原因はデトックス反応?
A:「赤みは肌がよくなっている過程」は間違いです。赤くなっているのは「炎症」です。
アレルギー反応を起こしている可能性があります。デトックスではありません。
Q:赤みが出たらどう対処すればよい?
A:化粧品の使用をすぐにやめ、ほてりがあれば冷やします。
皮膚科で原因を特定するのも重要です。
Q:香りのある化粧品は肌に負担?
A:香りは女性ホルモンを活性化させます。香料ごく少量しか配合されていないので、それほど心配はなし。
日焼け止めの基本
勘違いしやすい紫外線の知識
誤:日焼けは健康的で、紫外線を防いでくれる
正:日焼けは紫外線を防ごうとする防衛反応だが、その効果は小さく、注意信号と考えるべき
誤:曇った日は日焼けしない
正:薄い雲の場合、紫外線の80%以上が通過する
誤:水辺では日焼けしない
正:水面の反射により紫外線はむしろ増える
誤:冬の紫外線は危険ではない
正:冬の紫外線は弱いが、雪による反射で2倍近い量となる。特に高い山では紫外線が強くなる。
誤:日焼け止めを塗っていれば、長い時間日光を浴びても大丈夫
正:日焼け止めの効果は落ちてくる。
日傘やサングラスなどで物理的に防ぐ。SPFの高い日焼け止めを使う。
誤:日光浴中に定期的に休憩をとると、日焼けしない
正:紫外線を浴びた量は一日を通して蓄積される
誤:太陽の暑さを感じないときは日焼けしない
正:暑さは赤外線によるもの。紫外線ではない
Q:ビタミンD不足解消に日光浴が必要?
A:長時間の日光浴は必要なく、両手の甲くらいの面積で15分程度、日陰で30分程度過ごすと、食事からの量と合わせて十分なビタミンDが供給できる。
日焼けを防ぐ効果的な日焼け止めの量と塗り方
・顔に使用する場合、液状なら1円玉2枚分、クリーム状ならパール粒2個分が目安。
・ほほやこめかみが日焼けしやすい。耳の裏、首元、えりあしは塗り忘れしやすい。
・腕や脚など広範囲に使用する場合
容器から直接、直線をあがくように付けて、手のひらでらせんを描くように伸ばす
・紫外線防御力アップの方法
日焼け止めを塗った後に、ファンデーションなどの粉体を重ねる。
粉体に含まれる酸化チタンや酸化亜鉛が紫外線を反射させます。
・日焼け止めの落とし方
「クレンジング不要」「せっけんで落とせる」などの表記があれば、洗顔料で落とせてクレンジングが不要です。
逆にこれ以外はクレンジング必須です。
まとめ
化粧品検定3級の受験方法と試験内容を解説しました。
今回は試験範囲の前半のみにしましたが、次の記事で後半の解説予定です。
無料なので、とりあえずまずは化粧品検定3級受けてみませんか?
最後までお読みいただきありがとうございました。
参考になりましたら嬉しいです。
あつまる